診療科のご案内 背景
診療科のご案内

トップ > 診療科のご案内 > 診療科一覧 > 泌尿器科

泌尿器科

診療内容と特色

泌尿器科では手術治療を中心とした泌尿器科全般の治療を行っています。

早期がん、進行がんを始めとする泌尿器悪性疾患、疼痛と発熱をきたす尿路結石症のほか、患者さんの生活の質(QOL)に直結した前立腺肥大症、過活動膀胱などすべての泌尿器科疾患に対応しております。泌尿器科救急疾患についても対応可能です。

当科では排尿障害、泌尿器悪性腫瘍を専門とする医師2名で診療にあたっております。泌尿器科疾患をお持ちのすべての患者さんに体に負担の少ない、優しい治療を提供することを心がけております。どうぞお気軽にご相談ください。

泌尿器科悪性腫瘍

泌尿器科では、前立腺がんや腎がんなどの「泌尿器悪性腫瘍」に対する手術治療を行っています。当科では患者さんにとって体に負担の少ない優しい手術を心がけております。腹腔鏡手術をはじめとした内視鏡手術を積極的に行っているほか、希望する方には体に2-4cmの切開のみで手術操作をおこなう単孔式腹腔鏡手術も行っております。2019年4月からロボット支援手術の最新鋭機器であるダビンチXiが導入され、2019年6月からは前立腺がんに対して、8月からは腎がんに対してロボット支援手術を開始しています。

手術治療だけではなく、進行性腎がんに対する薬物療法として分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤を用いた治療を行っているほか、進行性膀胱がんに対しても抗がん剤の治療を行っております。

ダヴィンチXi

da Vinci Xi システム(右からペイシェントカート、ヴィジョンカート、サージョンコンソール)

 

<前立腺がん>

根治手術としてダビンチXiを用いたロボット支援前立腺全摘術に対応しております。ロボット支援前立腺全摘術は腹腔鏡手術の一種ですが、3Dの拡大視野でカメラや操作用の鉗子がぶれることなく手術をおこなうことが可能であり、従来の腹腔鏡手術と比べて極めて繊細な手術を行うことができます。結果として出血量が少なく、術後の尿失禁が少ないクオリティーの高い手術を行うことが可能です。さらにがんの悪性度が低い患者さんで御希望があれば、勃起に関与する神経を温存する手術(神経温存手術)を行うことも可能です。

進行性前立腺癌においては、男性ホルモン抑制療法が治療の基本になりますが、長期間薬を使用するとがんを抑制する効果が減弱することが知られています。近年新規治療薬が次々と承認されており、これらの治療薬を薬効に応じて経時的に変更していくことが治療の重要なポイントとなっています。当科では患者さんの生活スタイルや副作用などを総合的に判断し適切なタイミングで、適切な治療薬を選択することを心がけております。

前立腺癌に対する放射線治療に関しても当院にて対応しておりますのでご相談ください。

 

<腎がん>

手術治療としては、当科ではできるだけ腎機能を温存することが生命予後に与える影響が少ない点を考慮し、積極的に腎部分切除術を行っております。術式に関しては、ほぼすべてのステージの腎がんに腹腔鏡手術を行っており、腹腔鏡下腎全摘術、腹腔鏡下腎部分切除術に対応しております。腹腔鏡下腎部分切除術における当科の特色として、腎機能を温存する目的で腎動脈の遮断をおこなわず、切断面も吻合ではなくソフト凝固で止血する無阻血無結紮法を採用しています。ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術についても2019年8月から対応予定です。

進行性腎細胞がん、切除不能の腎細胞がんに対する薬物療法は近年大きな発展を遂げており、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤など治療の選択肢が増加しています。患者さんの病状に応じた治療薬の選択が重要と考えており、適宜画像診断や血液検査などで治療経過を振り返りながら患者さんとともに治療にのぞんでいます。またこうした治療薬は副作用が生じた場合に適切に対処する必要がありますが、当院では各科との連携が取れておりますので安心して治療を続けることができます。

 

<膀胱がん>

膀胱がんはがんの深さに応じて大きく2つのタイプに分類されます。膀胱の壁に浅く存在するがん(筋層非浸潤がんといいます)と膀胱の壁に深くまで広がるがん(筋層浸潤がんといいます)です。どちらのタイプでも診断のために尿道から膀胱に内視鏡を挿入してがんを削る手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術)をおこないますが、当科では2017年から内視鏡システムを更新し、手術時の灌流液による合併症が少ないバイポーラTURシステムを使用しています。さらに膀胱がんの再発を抑制するために抗がん剤の即時膀胱内注入療法を全例に行っております。

筋層浸潤癌では、経尿道的膀胱腫瘍切除だけでは治癒が困難で、膀胱全摘術が必要となります。当科の特色としては従来の膀胱全摘術を腹腔鏡下で行う腹腔鏡下膀胱全摘術を施行しております。結果として出血が少なく体への負担が少ない手術が可能です。膀胱を摘除したあとは尿の出口(尿路ストーマ)を腹壁に作る必要がありますが、ご希望により積極的に代用膀胱を作成し、尿路ストーマがなく、高いQOLが維持される術式を患者さんと相談していきます。

 

<腎盂・尿管がん>

腎盂・尿管がんに対しては正確な局在診断と深達度診断が必要です、当科では画質のよい軟性尿管鏡をもちいて診断することが可能です。腎盂・尿管がんでは患側の腎尿管全摘術とリンパ節郭清術が必要となりますが、当科では可能な限り腹腔鏡下腎尿管全摘術をおこなっています。患者さんによっては術前の抗がん剤投与が必要なこともあります。

 

<精巣がん>

精巣がんに対する治療は、腫瘍マーカーの発現の有無とがんの原発巣を切除して組織診断を正確につけることが最も重要なステップとなります。進行例や再発リスクの高いがんに対する抗がん剤の使用、抗がん剤の選択に関しては患者さんの体力、年齢などに応じてご相談させていただきます。精巣がんは治療の選択が患者さんののちの予後に大きく影響するがんであり、積極的に他施設へのコンサルテーションも行っています。

 

<陰茎がん>

陰茎部分切除、陰茎全摘術に対応している他、鼠径部リンパ節郭清術についても標準治療として行っております。術後の抗がん剤治療が必要な場合も当科で対応可能です。

 

<副腎腫瘍>

副腎腫瘍はほとんどが良性腫瘍となりますが、良性悪性問わず当院では、腹腔鏡下副腎摘除術を行っております。副腎腫瘍はホルモンを産生していることがあり、診断に当たっては、当院内分泌内科と協力し正確な評価を行った後に手術治療を行う方針としております。症例によって傷が目立たない単孔式腹腔鏡手術を導入していることも特色の一つです。

 

排尿障害

<前立腺肥大症>

前立腺肥大症では薬物療法で治療効果が得られない場合は、尿道から前立腺に内視鏡を挿入して前立腺を内部から削る経尿道的前立腺切除術を行っております。前立腺のサイズが大きい患者さんに対しては経尿道的前立腺核出術も行っております。当科の特色として2017年から内視鏡システムを更新し、手術時の灌流液による合併症が少ないバイポーラTURシステムを使用しています。

 

<過活動膀胱>

近年患者さんが急増している過活動膀胱に対しては、社会的に疾患概念が普及し、治療薬も数多くあります。一方で治療薬の効果が不十分なことや、便秘や口渇などの生理的な副作用が問題となる場合や、通院が困難となることで治療を中断される患者さんが多い点が指摘されています。当科では蓄尿時、排尿時の客観的な検査を行いながら、患者さんの症状改善の程度と副作用に応じて適切な薬剤を選択していくことを心がけております。

 

<腹圧性尿失禁・膀胱瘤>

腹圧性尿失禁に対しては、手術療法としてポリプロピレンメッシュを用いたTOT手術に対応しております。膀胱瘤に対しても、メッシュ手術であるTVM手術を積極的に行っているほか、2019年より腹腔鏡下仙骨膣固定術にも対応しました。若年の患者さんや性生活のある患者さんもどうぞお気軽にご相談ください。

 

腎結石、尿管結石

当院では2018年から従来よりも直径が細く画質のよい軟性尿管鏡を導入しています。腎結石や尿管結石をこの軟性鏡を用いてレーザー破砕装置にて破砕するする経尿道的尿管砕石を行っておりますので、腎結石や尿管結石についてもご相談ください。

 

尿路感染症

前立腺炎、腎盂腎炎、精巣上体炎などの尿路感染症に関しては抗生剤による治療の早期開始と感染巣のドレナージが重要と考えております。尿路感染症は一般的に前立腺肥大症、尿路結石、膀胱尿管逆流症などの原因疾患が併存することが多く、感染症から改善した後に原因疾患について検査を行ってまいります。

 

他の泌尿器科疾患

陰嚢水腫、水腎症、包茎など手術が必要なすべての成人の泌尿器科疾患に対応することが可能です。また排尿時痛、そけい部や会陰部の違和感が契機となる慢性前立腺炎や男性性器感染症についても治療を行っております。

なお小児の包茎、停留精巣、陰嚢水腫、水腎症などにつきましても、当院でも十分治療可能な場合がありますのでお気軽にご相談ください。


担当医師

泌尿器科に所属している医師を紹介しています。

お知らせ