初期臨床研修プログラム

研修概要

研修の目標と特徴

斗南病院における臨床研修は医師としてのスタートにあたり強い使命感と責任感を養い、医師である前に人間であるための人格育成を最重点の目標とします。

具体的には将来の専門性にかかわらず医学・医療の社会的役割を認識することを基本としつつ、日常診療で遭遇する病気や病態に適切に対応できるようプライマリ・ケアの基本的診療能力を身につけることを研修目的とします。本院の特徴は各専門科の特徴を生かした高度急性期医療の実践であるが、その基本はあくまで患者さん中心の医療であり、各科の強い連携を基盤に行われている統合的医療の研修が身近に受けられることを特徴としています。

2年単位ローテートスケジュール
(斗南病院管理型)

研修1年目

研修1年目は、内科研修(計24週間)は、消化器内科、腫瘍内科、リウマチ・膠原病内科、糖尿病・内分泌内科、血液内科、循環器内科、呼吸器内科を含めた総合研修とし、この中から3科以上を選択して所属しながら内科研修を行います。

必修5科に関しては、うち外科、産婦人科、小児科、精神科の 4 科を、計16週 研修。希望者は2年目での研修も可とする。(地域医療は2年目)

うち内科系の特定科、外科、小児科においては、プライマリーケアの診療場面における一般外来研修の機会を並行研修として行います。

救急に関しては、麻酔、ICU、整形外科、脳神経外科から3科または4科を選択し、各科4週を基本として研修。合計は12週または16週となります。※ 期間中に救急指定日(けが災害および消化器、循環器)の研修を含む。

また外科(形成外科)・整形外科、消化器、循環器、泌尿器救急指定日には、指導医のもとに当直を含めた救急研修を行います。


研修2年目

研修2年目での地域医療研修は余市協会病院又は栗山赤十字病院で行い、それ以外の最大48週間は自由選択として、当院の内科系・外科系の全ての指導科および協力施設の指定科から希望科を選択し研修します。

2年目選択可能な科は以下です。院内内科系:上記内科7科、放射線診断科、放射線治療科。院内外科系:外科、乳腺・呼吸器外科、心臓血管外科、整形外科、麻酔科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、眼科、婦人科・生殖内分泌科、泌尿器科、形成外科。ほか管理型プログラム2年目では、協力施設として必修選択協力施設の研修科(前述)に加え、中村記念病院・脳神経外科および神経内科が研修可能です。

また北海道大学病院、札幌医科大学附属病院、旭川医科大学附属病院で各科研修を所定の期間組み入れ研修することも可能です。

1年単位ローテートスケジュール
(大学付属病院との連携)

本院管理型1年次または2年次と、大学附属病院の各々のローテートスケジュールにのっとり、本院・大学病院で1年ずつそれぞれ1年次または2年次の研修を行います。研修スケジュールは上述の管理型研修の各年次に準じます。

ローテートスケジュールの実際

・ 2020年度改定後について(状況により変更する場合がございます。)

(1年目)   

内科:消化器、腫瘍、循環器、糖尿病・内分泌、血液、リウマチ、呼吸器の7 科から 3 科以上を選択し、計 24週研修

必修5科:うち外科、産婦人科、小児科、精神科の 4 科を、計16週以上 研修。希望者は2年目での研修も可とする。(地域医療は2年目)

うち内科各科、外科、小児科においては、プライマリーケアの診療場面における一般外来研修の機会を並行研修として行う。

救急:麻酔、ICU、整形外科、脳神経外科から3科または4科を選択し、各科4週を基本として研修。合計は12週または16 週となる。期間中に救急指定日(けが災害および消化器、循環器、泌尿器)の研修を含む。

(2年目)   

自由選択期間:内科系・外科系各科から自由選択、最大48週。

地域医療研修 4週以上。期間中に一般外来診療も並行研修。

 

(変更の骨子)

・新制度の内科+4科必修への対応、4週割りでのローテーションに対応しました。

・救急医療は新たに脳神経外科救急の機会を増やすべく、中村記念病院を1年目救急の担当科にも含め、研修医の希望によって12週または16週の長さで、関連3または4分野で研修できるように組んでいます。

・外来診療は2年目の地域医療での並行研修を主力とし、1年目(または2年目選択)での内科および外科、小児科でも期間中に並行研修の形で経験できるようにします。

詳しい研修例については以下をご覧ください。

ローテーション 研修の例

 

・ 2020年度改定前について

研修1年次は、12ヶ月を四等分したⅠ~Ⅳ期をそれぞれ3ヶ月ずつローテートすることを基本とします。ローテートスケジュールは研修医の人数に応じて年度ごとに組み直されるが、研修区分およびI~IV期の区分については変動しません。

参考として臨床研修制度発足以来の当院研修医の研修科ローテーション状況を掲載します。このうち平成21年度までは、1年目:内科6ヶ月、外科3ヶ月、救急医療3ヶ月必修、2年目:産婦人科、小児科、精神科、地域医療の4科各最低1ヶ月必修、自由選択期間は最大8ヶ月とする制度です。平成22年度からは現行制度(1年目:内科6ヶ月選択必修2科以上3ヶ月、救急医療3ヶ月、2年目:地域医療1ヶ月以上必修、自由選択最大11ヶ月)となっています。

詳しい研修ローテーション(過去の実績)については以下をご覧ください。

平成31年度・令和元年度ローテーション

平成30年度ローテーション

平成29年度ローテーション

 

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