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診療サポート室

2020年4月に部門横断的チームとして設置された本部門は、緩和ケアチーム、認知症ケアチーム、臨床倫理サポートチームの3つ部署から構成されています。いずれも、急性期医療を提供する当院の診療部門には欠かせない役割を担う多職種にて構成されるチームです。

それぞれの役割について紹介します。

 

緩和ケアチーム

がんなどの生命を脅かす病に罹患した患者とその家族の苦痛を軽減するために活動する多職種チームです。緩和ケアは、決して治療が終了してから提供されるケアではなく、診断された時から提供されるケア全般を指しています。その対象はがんの他に、末期心不全、呼吸不全などの疾患を含んでいます。

下記の図にあるチームバッジを付けているメンバーが緩和ケアチームとして活動しています。この構成職種は、身体症状を担当する医師(専任)、精神症状を担当する医師(専任)、看護師(専従)、薬剤師(専任)、管理栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーが主要なメンバーとして活動し、カンファレンスには内科系医師、外科系医師などが参加し、各病棟には緩和ケアを担当するリンクナースが配置されています。

診療サポート室画像1

診療サポート室画像2

チームへの依頼は、院内のすべてのスタッフが可能になっており、身体症状(痛み、呼吸困難、吐気、便秘、倦怠感など)、精神症状(せん妄、抑うつ)、意思決定支援、療養場所の選択など多岐に渡り対応しています。

 

認知症ケアチーム

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されています。2018年の統計では65歳以上の約7人に1人は認知症でした。認知症ケアチームが、入院前に認知症と診断されていることの有無を問わず、認知症を患者さんが必要な身体治療およびケアを受けることができるよう、援助するサポートチームです。

認知症ケアが必要な入院患者さんに対して適切な看護計画が立てられ実践され、身体拘束などの行動制限を最小限にするよう働きかける多職種チームです。精神科医師が、そのケアの提供内容について適切なアドバイスを行います。

 

臨床倫理サポートチーム

命の危険が迫った状況になると70%の患者さんが自分の意志を医療者に伝えられなくなります。そこで重篤な疾患に罹患する前に、自分の意志を大切な人に伝えておく話し合いを持つ(アドバンス・ケア・プランニング)が推奨されています。

しかし、患者さんが治療やケアの選択をすること、あるいは療養場所を選択する際に、既に医療者に意志を伝えられない状況であるにも関わらずその意志を医療者が推定できない場面が多く存在します。その理由は、患者さんにまったく身寄りがない、家族は存在するが患者さんのことをよく理解していないなどです。

医療の同意は、法律的には本人にのみ与えられた権利であり、第三者が代わって同意することはできません。そこで、患者さん本人が同意できない場合は、本人に最善と思われる選択をすることがガイドラインで示されています。患者さん本人にとっての最善とは何か、それを決めることに対し、医学的な適応によってのみ、患者さんの主張によってのみ、周囲の状況によってのみ左右されるべきではなく、できるだけ多くの人の価値観のもと、患者さん本人とっての真の最善は何かということを話し合う機会が必要であるとされています。

そのような院内における倫理的な課題を検討するために活動しているのが、臨床倫理サポートチームです。本チームは精神科医師、看護師、医療ソーシャルワーカーをコアメンバーとし、医師、看護師、薬剤など多職種によって構成され、治療やケアを提供する医療チームからの依頼によって参集し話し合いを開催し、同チームに治療方針のアドバイス、コミュニケーションの提案を行うことを主な活動としています。

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